日本古典文学の最近のブログ記事

 今回の善光寺ドライブで、思いがけず宿坊を見ることが出来、今に続く日本的な旅の伝統に出会ったような気がしてとても有意義だったと思い返しています。

PICT8109.jpg このご一行が、なにか襟にかけていますね。簡易型の袈裟みたいなものでしょうが、何と言うものなのかは知りません。いかにも信者ご一行という雰囲気ですが、そこに書いてある「常智院」というのが宿坊の名前です。

皆さん、遅ればせですが明けましておめでとうございます。

今年の正月は英国に行くでもなく、単身赴任先の越前にくすぶっている予定でしたが、知人の新築祝いに駆けつけることになり、広島までのドライブができることになりました。

そこで、ドライブの経由地を「新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事」で有名な因幡国庁跡に設定して、ここ数年では珍しい正月の雪を楽しむことにしました。
 皆さんは、泉鏡花の戯曲「夜叉ヶ池」をご存知でしょうか。昭和54年ごろに坂東玉三郎で舞台化や映画化がされたので、そっちでご存知方も多いかも知れません。舞台は現代(当時だから明治から大正時代)の越前です。村の美しい娘、百合と東京の伯爵家の跡取り息子、晃の奇怪な伝説に包まれた結婚生活。そこに偶然現れた友人の京都大学教授である学円。そして旱魃と夜叉ヶ池の竜である白雪の白山剣ヶ峯の竜との恋が悲劇へと展開していきます。

 この舞台である夜叉ヶ池に行こうとしたんですが、実はかなりの山の中で、登山の用意をしないと無理でした。実際、戯曲の中でも夜叉ヶ池に以降とした晃と学円は途中で引き返してきたんです。
PICT6113.jpg
 彼らも引き返してきたわけですから、この戯曲の舞台は夜叉ヶ池ではないのですが、竜が住んでいたという伝説と、ヤシャゲンゴロウというここだけに住む虫がいることを知ったらとっても行きたくなりました。今回は靴も他の装備もなかったので、断念しました。

 この写真は駐車場から夜叉ヶ池への登山道を見上げたところで、右の細い道がずっと山のほうに続いています。
この場所はどの辺りかというと、武生から京都のほうへ向かう街道から左にそれた山奥になります。岐阜県境ですが、戯曲中になんども出てくるように滋賀県境とも近く、越前・美濃・近江の境を表わす三国岳の近くになります。


今年は源氏物語が書かれてから千年ということで「千年紀」のイベントなどが盛んに行われています。昔の物語を思い出すということは、とてもいいことだろうと思います。

  でも、万葉集にしろ源氏物語にしろ、読んだことがある人は「皆無」といって、ほぼ間違いないですよね。先日の同窓会のとき、当時教わった国語の先生が、 「源氏は全部は読んでない」と仰っていました。先生が「授業でやるような有名なところだけ読んだ」と言われたのは、当然だろうと思います。まして、万葉集 はどうでしょうか。国語の先生でも読まない有名な古典というのは・・・。

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